ブログ

みなさんこんにちは。

2021年4月から赴任した山田です。このブログでは初登場です

今日は今年の学会活動について少し報告をしたいと思います。

教授の岩下の挨拶やこれまでのいろいろな紹介にもあるとおり、当講座では大きなコンセプトとして「救急医療を通じて人々に幸せをもたらす」ということを掲げ、特に日々の臨床の中では、如何にしてその人が抱える本質的な問題にフォーカスできるか、ということに心を砕いています。

特に昨今は、救急搬送の内容がかなり変わってきています。私たちは外勤でも地域で仕事をする場面もありますが、いわゆる都会から離れれば離れるほど、その「感触」は強く感じています。

もちろん、救命救急センターとして、高次の医療機関でなければ対応が難しい患者さんへ対応することも重要な私たちのmissionなのですが、一方でこれまでのような重症疾患対応だけではなく、総合診療・家庭医療といった視点から、疾患だけではなく生活面の問題、また社会的な面からその人や周囲の人々が生活できるにはどうしたらよいか?などを考えながら対応をしていこうということを考えています。まだまだ、「そんなところまで救急の仕事?」なんてことを言われることも少なくないのですが、同じような考え方を持っている救急救命医療に携わる方と話ができるようになってきました。(同じ思いを持つ人は増えている!)

そんな中で今年は私たちの思い・取り組みについて、5月には日本臨床救急医学会で、9月には日本救命医療学会で、シンポジウム・ワークショップなどの形式で発表をさせていただきました。とくに救命医療学会はもともとMOF(Multiple Organ Failure)研究会から発展したものであり、特に急性期医療がテーマになることが多い印象がありますが、そのような学会で発表の機会がいただけたことは、少しずつはありますが、「流れ」が変わっていることを実感できました。

今後も私たちの取り組みについて発信していきたいと思います。

今年の発表:

第25回日本臨床救急医学会:ワークショップ8

仁の探究:社会的救命を実現する ~患者及び周囲の人を助けるために~

第37回日本救命医療学会:スポンサードシンポジウム1:救急科と総合診療科のシナジー